ニキビ跡の治療法

【フラクショナルレーザー】ニキビ跡に効果がある理由と効果の期待度は?

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美容外科クリニックでニキビ跡を治療するのに選択される治療法の一つに『フラクショナルレーザー』があります。

 

ここでは、フラクショナルレーザーがどのような原理でニキビ跡をきれいにしてくれるのか、安全性はどうなのかなど、専門家の論文を参考にしながら正しい知識を得るために、なるべく誰にでもわかりやすくまとめてみました。

 

フラクショナルレーザーはニキビ跡にどれくらい効果があるのでしょうか?

 

フラクショナルレーザーとは?

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フラクショナルレーザーとは、「微細なレーザー光を剣山の針のようにまとめて照射する療法」の名前です。

 

少し前までのレーザー治療は、レーザー照射による熱反応で大きな面積の皮膚組織を凝固・変性させ、治癒反応を導いてシワやたるみを治療していました。

 

レーザー治療自体は1990年代にアメリカで始まり、コンピューター制御が可能になってより安全に進化してきました。

 

しかし、レーザー照射後に浸出液や紅斑、色素沈着、肥厚性瘢痕、ケロイドなどの副作用のリスクが高く、また東洋人の皮膚では欧米人よりダウンタイム(回復するまでの期間)が長期間に渡るなど、日本人が利用するにあたり問題も大きかったようです。

 

それにレーザー照射の焦点が少しずれるだけでも組織を痛め、ケロイドや瘢痕の副作用を残す可能性もありました。

 

そこで近年、より安全に効果を得るために開発され登場したのが、ごく微細なレーザー光を剣山の針のように点状にまとめて照射するフラクショナルレーザー照射療法というわけです。

 

 

フラクショナルレーザーの安全性

フラクショナルレーザー 安全性

 

まず、フラクショナルレーザーで注意する点は以下の2つです。

  • レーザー照射時の痛み
  • 照射後の赤みや熱感、ヒリヒリ感

 

フラクショナルレーザーでの治療は、以前のレーザー治療よりは痛みが軽減されていますが、照射時にチクッとする痛みはやはり感じます。

 

痛みの強さは治療内容、使用するレーザーの強度、また個人の感じる感覚などで差がありますが、照射時の痛みを避けては治療できません。しかし、クリニックでドクターに相談すれば痛みの緩和など対策をしてもらえます。

 

また治療後の皮膚の赤み、熱感、ヒリヒリ感が1~2日程度続くことがありますが、治療後の典型的な症状です。また、照射したレーザーの後に極小さいカサブタができますが、1週間ほどで自然に剥がれます。

 

照射後は皮膚が炎症を起こしている状態なので、炎症が治まる前に強い刺激を与えるとメラニン色素が産生され色素沈着を起こす恐れがありますが、これは正しいダウンタイムを過ごせば問題ありません。

 

これら以外に怖いのは、副作用というより、施術時のご操作やミスによる医療事故になりますが、起こる可能性があるとすればレーザー照射の失敗によるケロイドや瘢痕です。

 

これはドクターの経験の無さや、看護師に治療を任せるといった無責任な治療から生まれる医療事故ですので、あえて考えなくてもいいかもしれません。

 

しかし、こういった被害が少数ですが口コミで報告されたり訴訟になっていることからも、きっちり自分でクチコミ情報や評判をチェックして、安心できるクリニックを選ぶことが大切ですね。

 

 

フラクショナルレーザーの種類

スキンケア レーザー

 

フラクショナルレーザーは、使用されているレーザーの線源で大きく2つに別れます。

 

『エルビウムYAGレーザー』『炭酸ガス(CO2)レーザー』です。

 

最初に開発された第1世代がエルビウムYAGレーザーを線源とした器械で、現在主流になっている炭酸ガス(CO2)レーザーを線源にした器械は後で開発された第2世代です。

 

違いを簡単にまとめますと…

エルビウムYAGレーザー:レーザー照射した部分は比較的浅い真皮内に円柱状の凝固物を形成する。

炭酸ガス(CO2)レーザー:レーザー照射した部分は真皮内に円柱状に穴を空けながら部分的に組織蒸散させ切り取る。

 

つまり、第1世代のエルビウムYAGレーザーは皮膚を熱で凝固させ変性させるだけなのに対し、第2世代の炭酸ガス(CO2)レーザーは組織を切り取ってしまうので、真皮のより深い部分まで再生を促すことができます。

 

これを施術名に置き換えると、エルビウムYAGレーザーを使って皮膚を凝固させ肌の再生を促す治療を『フラクセル』、炭酸ガス(CO2)レーザーで皮膚に穴を空け再生させる治療を『ブリッジセラピー(アンコア)』と呼んでいます。

 

クレーター肌などひどいニキビ跡には、肌に穴を空けてより深くダメージを与え再生を促せる『ブリッジセラピー(アンコア)』が選択される場合が多いようです。

 

最近では、さらにブリッジセラピーにプラスして、成長因子やビタミン、抗酸化剤を導入してダウンタイムを少なくしたような、より安全性を高くしたフラクショナルレーザー治療が行われています。

 

 

フラクショナルレーザー器機での分類

フラクショナルレーザー治療は、器機の名前で区別している場合があり、例えばブリッジセラピー治療で使うフラクショナルCO2レーザー器機は、アメリカのルミナス社が製造したアンコアという器機が有名です。

 

アンコアでの治療自体をブリッジセラピーという施術名で紹介しているクリニックも多いです。

 

他に日本で使われているフラクショナルCO2レーザー器機では、アンコア以外にアメリカ・ソルタメディカル社のフラクセルリペアや、韓国・ルートロニック社のエコツーなどがあります。

 

それぞれ使いやすさに特徴があり、各クリニックがそれぞれの治療方針で導入を決定しているようです。

 

 

ニキビ跡に効果はある?

フラクショナルレーザー 効果

 

フラクショナルレーザー治療は、ニキビ跡治療の中でも特に凸型ニキビ跡や凹型ニキビ跡(クレーター肌)に効果があるとされています。

 

第2世代のフラクショナルCO2レーザーは、ダメージを与えた真皮組織の一部を蒸散させて確実に取り除き、レーザーの熱収縮を加えることができるので、真皮への強力なアプローチが可能だからです。

 

もちろん、ニキビの炎症持続時間、反復した回数、二次感染の有り無しでニキビ跡の重症度は違い、特にクレーター肌はアイスピック型、ローリング型、ボックス型など種類により有効な治療法が違うと言われています。

 

しかし、フラクショナルCO2レーザーは組織を切り取る事で皮膚に再構築を誘導できるので、ニキビ跡でもクレーター肌のような座瘡瘢痕への一般的な治療としてはフラクショナルCO2レーザーが唯一の治療法とされています。

 

このあたりの実証結果は、順天堂大学浦安病院皮膚科学教室、須賀康先生の論文『フラクショナルレーザー療法の実際;その基礎と応用について-』に詳しく書かれています。

 

 

フラクショナルレーザーの料金は?

フラクショナルレーザー治療には、前述したように器械でフラクセル治療やブリッジセラピー(アンコア)治療、さらにフラクショナルレーザーと成長因子やビタミン、抗酸化剤を組み合わせた治療もあり、各クリニックで違いますので料金の比較が難しい治療方法です。

 

ですが一応、他の治療法のように大手美容外科クリニックのフラクショナルレーザー治療の料金と内容を調べましたので、参考程度に比較してください。

高須クリニック(フラクセル2) 頬下部 1回 30,000円(税抜き)~
湘南美容外科(フラクショナルCO2レーザー) 小1回 7,690円(税込み)~
初回限定トライアルあり(中1回4,500円)
共立美容外科(KBフラクショナルレーザー) 1回48,600円(税込み)~
キャンペーン価格30,300円

(2016年12月の情報です)

 

それぞれのクリニックで使用する器械が違ったり、成長因子を併用して使うクリニックがあったりします。それに部位や範囲で料金はかなり変わってきますので、詳しくは各クリニックにお問い合わせくださいね。

 

【湘南美容外科のフラクショナルCO2レーザー紹介動画】

 

 

まとめ

フラクショナルレーザーはニキビ跡に一定の効果が見込め、中でも炭酸ガス(CO2)レーザーのブリッジセラピーを中心とした治療は、ニキビ跡のクレーター肌に対して有効であることは論文から理解することができました。

 

ただ、論文にも書いていましたが、深いクレーター肌など大型の瘢痕は、レーザーの強度をあげるのは副作用が危険なので数回に分けて治療する必要があるので、ある程度の出費は覚悟で治療を始める必要があるかもしれませんね。

 

フラクショナルレーザーは…

  • 色素沈着だけでなく凹凸ニキビ跡に対しても効果が期待できる。
  • ニキビ跡の部位や範囲で料金が大きく変わるので注意。

 

以上、フラクショナルレーザーについてまとめました。最後まで読んでいただきありがとうございました。(*^_^*)

 

 

 

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